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一緒に歩こうよ。~特別養子縁組しました。~

一緒に歩こうよ。~特別養子縁組しました。~

運命の一日

一生忘れられない一日



ぱんだとの電話を切ってからすぐに代表のかたに電話をかけた。
これからすぐに病院にいってほしいこと。
もう陣痛が始まっていていつ生まれるかわからないこと。
それともう一言
「あなたたちのお子さんになる子供ですよ」
その言葉を聞いて舞い上がるほどうれしかった。
時間は12時近くになっていた。
「ありがとうございます。電車に乗る前に連絡入れます」そう言って
電話を切った。
「うちの子供」とつぶやいていた。

電話を受けてみて自分が意外に落ち着いているのに
びっくりした。
電話を握りしめすぐに行動に移した。
まず義理実家に電話して義父に
「今からそっちに行きます。明日からしばらくいけません」
そう言って車を走らせた。
義父を連れて義母の待つ病院へ走り
義母にもこれから子供を迎えに行くことを伝えた。
「だからリハビリがんばって!」
そう言って。
それから義父を義理実家まで送って
我が家に戻りペットホテルに電話した。
そしてわんこの荷物を持ってペットホテルに預けて
また自宅に戻った。
用意していた荷物をリュックにつめかえて持っていた方が
いいんじゃないかと考えなおし
荷物を簡単につめかえて家を飛び出した。
最寄りの駅からぱんだに電話。
「行ってくるね。しばらくの食事代とかは
テーブルに置いてあるから」
「わかった。迎えはいつ行けばいい?」
「また電話なりメールするから」

電話を切って
代表さんに連絡をする
「今から出ます。つくのが夜遅くなるかも?」
「がんばって行ってきて」
「ありがとうございます」
すぐに飛び乗れる新幹線の切符を買い乗った。

電車のなかで
実姉にもメールした
「いよいよ子供を迎えることになりました」
しばらくして返事が返ってきた。
「おめでとう。体力勝負だよ。がんばって!
なんでも手伝ってあげるから。協力するから」
心遣いがうれしかった。実際姉にはこの直後に
沢山の手伝いをしてもらうことになったのだけど・・

夕方にさしかかろうという時間に新幹線に飛び乗り
ただ時間が進むのを窓から見ていた。
プリンが小学時代過ごしていた県を通り過ぎ
新幹線の終点まで来て
乗り換えの電車に乗ることになった。
その時になって初めて思い出した。プリンが住んでいるところから
飛行機でも目的地にいけることに・・
でも焦っていたのかなぁ?
全く飛行機という選択肢を思いつかなかったんだ。

乗り換えの電車まで時間があったので
そういえばお昼御飯も食べていない自分に気がついた。
駅のホームにあるラーメン屋さんに入って注文して
それからぱんだに電話を入れた。
そういえばあわてて出てくるときに荷物をつめかえていて
用意した携帯の充電器も
デジカメもすべて忘れてきたことに気がついた。
ぱんだにそれを言うと笑われてしまった。
やっぱり浮足立っていたんだなぁ。
名物のラーメンなのに味がしないまま乗り換えの電車に乗って
あともうちょっと。

やっと会える。
やっと抱ける。
やっと母になれる。そして父にも
そして家族にも・・・
いろんなことを考えながら車窓をみていたら
目的地はかなりひどい雨のようだった。
真っ暗の中
目的地の駅についた。教えてもらった看護婦さんの携帯に電話を入れて
あと5分くらいで到着することを告げた。
その時に

「今産まれましたよ」
「え?あ・・あのどっちですか?」
「男の子です。おめでとうございます」

・・・・ぱんだ家ラオウだね・・・
産まれてきてくれてありがとう。
実母さん ありがとうございます。


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